トヨタだけが知っている 早く帰れる働き方 桑原晃弥|生産性を上げるコツ

こんなひとにおすすめ

仕事の生産性を上げたい方

なかなか定時で仕事を終えることができない方

おすすめの理由

皆さんの職場には、仕事がとても速くて、さらには業績もバンバン上げるような人、つまりは「生産性の高い人」はいるでしょうか?そういったことのできる人は、一握りの優秀な人だけだと思っていませんか?

私自身もそう思っていました。

ところが、日本には「ふつうの人」の生産性を最大限高めることで業績を上げ、世界的に有名な大企業になった組織があります。

それがトヨタです。

トヨタには「ふつうの人」が生産性を上げるためのノウハウに溢れており、本書ではそれらが惜しみなく紹介されています。

仕事での生産性を上げたい方は必読の本です!

ムダ・正味作業・付随作業で分けて考える

 

【ムダ】
作業に何ら必要がなく、原価のみを高める動作。
すぐに省いていく必要があり、改善はまずここから進めていくことになる。

【付随作業】
付加価値のつかない作業。
例えば、離れた場所にある部品を取りに行くとか、部品の包装を解くといった作業。

【正味作業】
付加価値を高める作業。
作業に占める正味作業の比率をいかにして向上させるかが改善のポイントとなる。

トヨタ式では、仕事は上記の3種類に分類できるそうです。

例えば、営業マンの場合だと

・正味時間→お客さんと商談をする時間
・付随時間→移動時間
・ムダ→車内での待機時間

といった具合です。

私も外回りの仕事ですので、似たような内容となります。

この分類を知るまでは、仕事の効率をするために、どこを短縮すれば良いのかわかっていませんでした。

そのため、お客さんと話す時間、つまりは「正味時間」を削ろうとしたこともありました(知らないって恐ろしいですね…)。

本書を読んだ後、自分の業務をこの3つに分類しました。

すると、日々の仕事でどこを改善すれば良いのか、面白いようにわかるようになりました。

皆さんもぜひ、日々の業務を上記の3種類に分類してみてください!

きっと私の話に納得して頂けると思います!

整理整頓に時間を使おう

ものを探すことに費やす時間は、あるデータによると、アメリカの平均的なビジネスマンは年間の総労働時間のうち約1か月分をものを探すことに費やしていると言われてます。

著者によるとトヨタの工場には、ものを探している人がいないそうです。

ものを探す時間はムダですので、徹底的に排除する必要があります。

「ものを探す」という問題を解決して、「必要な資料がすぐに取りだせる」ようにするためには、まずは徹底した「整理整頓」を欠くことができません。

私も本書を読んだ次の日に、職場で机の中のいらない書類や文房具を処分し、整理整頓しました。

すると、確かにものを探す時間が無くなり、仕事が早くなった気がします。

また、仕事が早くなっただけではなく、ものを探すストレスが無くなったことで心に余裕をもつことができたのも意外な効果でした。

子供のときから、整理整頓は大事だと言われてきましたが、ホントにその通りだったんですね。

全体の感想

日本を代表する大企業であるトヨタですが、パナソニックの松下幸之助氏やアップルのスティーブ・ジョブス氏のようなスーパースターはいません。

トヨタはふつうの人の能力を最大限に生かすことで、大きな成功を収めてきました。

1人の100歩より、100人の1歩ずつ

これは、トヨタが大事にしてきた言葉だそうです。

本書ではこのような理念を持ったトヨタのノウハウを知ることによって、生産性を高めるための知識を得ることができます。

このブログでは、私にとって最も印象に残った言葉を紹介していますが、本書にはもっと沢山の、それも明日からすぐ使える様々なノウハウが紹介されています。

私もごくふつうの社会人ですが、この本を読むことで生産性を上げるためのコツを学ぶことができました。

ぜひ皆さんにも本書を読んで頂ければと思います。

そして一緒に生産性を上げて、頑張っていきましょう!

 

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